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先週末

以前blogに書いたように暗室ライブへ行ってきました。

鷹野隆大 公開作品46 「記録と記憶とあと何か」

付いてスグは見学者は私を含め二人だけ。天候があまり思わしくなかったので出足が鈍かったのだと思う。
そのうち親子やカップル等々が見学するようになった。(あとで暗室をでると外は雨が上がっていた)
二重カーテンにしているとはいえ、照明を消して露光となると流石に人の出入りは気になるところ。
アシスタントの人?がせわしくスイッチとカーテンの所を行き来することになって、鷹野氏も心なしか神経質な顔つきになってきたので、私が外に出て交通整理をかって出ました。w

公開作品はその作業を公開するわけだけど、もし自分がその立場になったら流石に人の出入りが気になって作品作りどころでは無いなぁというのが正直に思ったところ。

でも、一見学者・銀塩ウエットプロセスな立場からすると、色々な人に暗室作業は見て欲しいなぁと思うのも正直なところ。なので、特に小さなお子さんが見学するときはなるべく前に位置できるように促すようにしたつもりだ。

周辺減光を目立たなくするために最後に四隅を焼き込む(2絞りくらい絞ってやっていた)とか、四隅から薬剤や水が染みこんでくるので乾燥後その付近を断ち切る作者もいるとか、定着浴後はスグに水洗工程へ移った方がよいとのアドバイスも頂いた。勉強になるなぁ。

それから@taruzohさんともお会いできたのが良かった。短い時間だったけどプリントの話やカメラの話をした。プリントとネガも見ていただいた。
初めてF3も触らせていただいた。それとPrint Exchange(PE#3)への参加もokを頂いた。良かった。

今月はまだ公開暗室ライブをするので見に行くつもりだ。


+++



府中から日比谷へ。今度は日比谷通信のイベントに参加。そこでは@TakeshiAbeさんと合流。

当初の案内では単なるトークショー(内田ユキオ氏とフォトエントランス館長上野氏)だったのが、事前案内では講師が内田ユキオの弟と上野隆の上司に変わって、さらに持ち物として

1:自分では気に入っているのに、誰も褒めてくれないポジを1カット(出来れば、マウントしてお持ち下さい)
2:写真関係で、魅力が「よく理解出来ないもの」を考えてきてください。
  例)ソフトフォーカスの良さが分からない、ハイキーの良さが..etc..


という案内があってどうやらトークショーとは違う内容、どちらかというとスクールって感じになってきたけど???と少々不安に...。(まぁ、無料だから何も言えないけど) 日中はフリーマーケットなどやっていたみたい。

最初に受付をすませて持参したポジの提出を促されたけど、生憎自分が持ってきたのはスレーブでしたので今回はパス。まっ、ポジなんて普段撮らないしたまたま昨年の運動会で撮ったのが一番新しいポジだったので持参したまでで、傑作と自負しているコマもなかったし、まっいっか。

会場って言うかフォトエントランス内の一室にすでに内田氏・上野氏がスタンバイしていて会議テーブルの上にあるラジカセからオールナイトニッポンの例のオープニング曲が流れているし、両氏も途中お菓子を食べながらペットボトルの飲料水呑みながらとなんともリラックスした雰囲気で始まりました。

今は無き平日午後のお化けラジオ番組「吉田照美のやる気満々」のオープニングと同じ雰囲気って言えば知っている人は分かって貰えると思う。伊東四朗氏がこのオープニングを随分褒めていたんだよねぇ。時間になるとまずは吉田照美と小俣さんの雑談から始まる訳。それも長いときでは10分くらいその雑談が続く。で、その後に吉田照美のやる気満々!って言ってオープニングの曲が流れてやっと番組が始まるって感じ。この感じが良いって伊東四朗が言っていた。


最初にプロジェクターに映し出されたのは「ボケておぼえよう」だった。「ボケをおぼえよう」では無い。念のため。全部で10のQ&A。琴線に触れたのを幾つか上げておこう。(括弧内が穴埋めクイズでした)

・写真家は(餌を付けた釣り人)に過ぎない。---誰の言葉だったかは失念。
・一枚の写真は(世界)も動かす---キャンディス・バーゲン
・カメラにフィルムを入れれば世界が(チーズといって微笑む)---スティー・グリッツ?
・芸術は見えるものを描くのではない。(見えるようにするための)ものである。---パウル・クレー
・エルスケンのあだ名は、(さまよえるオランダ)人---ローライを持ったいる人は必ず鏡に向かってセルフポートレートする。のはこの人の影響。

正解を知っていても(例えばライカとはなんの略?なんて問題もあった)『ボケておぼえる』という主旨に従って必ずボケなくてはいけない。ボケないと怒られてしまうのだ。・・・という感じで会場内は和やかな雰囲気が充たされていく。

次は事前アンケートにあった『写真関係で、魅力が「よく理解出来ないもの』を参加者から回収して講師がそれに答えるという流れになった。

ソフトフォーカスが理解できない、ハイキーが理解できない、レンズの味が分からない、写真展の意味がわからない、ナチュラが分からない等々。

ここでも講師はボケをかましながら軽快に答えていく。殆どがボケや冗談なので注意していないと真の回答を聞き逃してしまうくらいだ。基本的に写真の事は内田氏が、カメラの事は上野氏が担当って感じ。写真家とメーカー(技術者?)の役割分担が出来ている感じ。どちらがボケで突っ込みかといわれると難しいけど。(あぁ、アシスタントの女性は天然ボケってかんじではありましたがw)

ハイキー・・・、アジアでは明るい調子がことのほか好まれる傾向にあるが、ヨーロッパでは全然ンそうではないらしい。ハイキーは現実を直視したくない人が好むなんて説明していたな。

ソフトフォーカス・・・、応募写真をみていると必ずソフトフォーカスの写真に出くわすらしい。で、そのタイトルも同じ様な傾向がある、と。「或オ・ン・ナ」とか。そのうち慣れてくると応募写真をみただけでタイトルが分かるようになるらしい。そこまでいくと沢山の作品に目を通さなくてはならない審査員つらさを超えた面白さも理解できるようになるとか(ホントか?w)

レンズの味・・・、舐めてみると良い、と。(古いレンズの中にはトリウムガラスを使っているのもあるので止めた方が良いですよ、と言っておく。あるレンズは必ず成田で引っかかるらしい。)味覚と言うよりも感覚。レンズの味=そのレンズの欠点。どうしようもないヤツだけれど憎めなくて好きっていう感覚に似ているよ、と。Elmarとかねぇ...笑、だって。

写真展・・・、印刷などのフィルタがなく生に触れられる。或写真家はバイテンでのみ展示する。それはその写真家がバイテンで見て欲しいという医師の現れだけれど、その作品が印刷物なりWEBにアップされてもその作者の意志までは反映できない。自分の写真をどう見て欲しいのかが一番伝えられる場所。

メインイベントは参加者全員でスライド上映されたポジを見ながら、講師がその写真の良い点を見つけて講評するという企画。

悪い点はスグに見つけられるけど、良い点は中々見つけるのが難しい。でも講師が良い点を見つけ出して指摘するとそう思えてくるし、一つの良い点が他の良い点を見つけ出すヒントになったりする。悪い点だけをピックアップして講評するのは簡単だろうけど、良い点だけをとなると難しい。難しいが故に見つけるとそこからの展開が期待できる。この場にポジを提出した人は提出しなかった出来なかった人よりも偉いのは間違いない。やっぱり人目に作品を晒さないとイカンナァとおもた。

「いやぁ~、写真って良いなぁ(笑」

という講師の感想で程なく終了。@TakeshiAbeさんプリントを見ていただき少々おしゃべり。貴重な情報も教えて頂いた。

連チャンアップは疲れた。
by nullpo_orz | 2009-06-08 16:35 | 銀塩

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