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1000円のフィルム写真教室 講評会



フィルムカメラで体験しよう「1000円の写真教室」(全3回)の3回目を受けてきました。

最終回である今回は講評会。先日撮影したフィルム=ポジをスライド上映して上野氏が講評してくれます。
与えられたRDP III-24コマ全て上映してコメントを頂けるのかと思っていましたが、上野氏が一人につき2コマだけ選んでソレについてコメントします。う~ん、ちょっと残念だけれど考えてみたら一人24コマについてコメントしていたら明日になってしまう。

幸い私の撮ったうちの一コマは今回のベストショットとのコメントを頂きました。撮り慣れていますねとの事でしたが、今回のスクールは初心者対象であり実際参加している方の殆どはほぼ初めてフィルムを扱うって感じでしたので、まぁ今後もこの感じでやっていけば良いのかなぁみたいな...。
「後ろの赤い花もアクセントになって...」って写した本人そんな事意識していませんでしたw

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「猫がこちらを向いていたら間違いなく審査員の目に留まるでしょうね。仕方ないけど」と。そうなんです。待ったんですけどねぇ、相手が相手でして...。


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「女のコ二人の後ろに丁度人が被っちゃったねぇ...。MFにして二人がもう少し画面右に来たとき撮れれば...」オイラにはムリです。それよりもGT-X750のピンが甘くなってきた希ガス



さて、全員がKLASSE S or wで撮影した訳ですが、スライドで或いは(あとで借りた)ライトボックス+ルーペで見た画はどれもシャープで素晴らしい写りでしたね。やっぱりKLASSE欲しくなってしまいました。(^_^;) 以下備忘録。

+++


・写真の三要素=構図、ピント、露出
・広角レンズでの人物ポートレートでは、手をまえに位置して写すと手が誇張されて描写され目立ってしまうので、後ろに回した方が良い。
・日の丸構図が全て悪いとは思わないが、周辺の演出を考えないとそのままの写真になってしまう。
・人の関節の箇所で切る構図はダメ。不自然に見える。関節と関節の間で切る構図は不自然に見えない。
・木を見上げる構図は、フレームに並行ではなく、幹をななめにした方が良い。
・広角縦位置での撮影の場合、手前に主被写体を置いてアクセントとし、奥に脇役を置いて奥行きを出すと良い。
・白い空は入れない方が良い。
・花は人物ポートレートと同じ。花の向きを人の顔に捉えて考える。例えば花が上を向いていたら、花の位置は下において上に空間を作る。
・ポストカードは嫌味なく写真をアピール出来るアイテム。お勧め。(最近知った『フォトフレーム【マゴクラ】ダンボールインテリア生活』も使えそう)
・見る人に余り情報を与えすぎてもダメ。どれだけ情報を与えるか? を考える。或いは、敢えて情報を与えず見る人の想像させるというテクニックもある。


+++


デジタルとフィルムの話。

前々回のレクチャーにおける画質云々の話で、シャープネスに関してはデジカメ有利との説明だったけれども何故に?と質問すると、
フィルム写真とプリント写真を同じ紙媒体で比較した場合、インクジェットはデジタル画像を拡大する事なくドットで描くことになるためシャープに見えるが、フィルムは記録された小さな画を引き伸ばすため必然的にボヤける。だからデジタルの方がシャープに見えるが、意外と人はボケた方が立体感・階調再現性を強く感じるとの説明。「シャープネスをかけ過ぎると立体間が乏しい描写となる」という話は、良く耳にするデジカメの画像ってのっぺりしているというアレである。
話は撮像素子とフィルムにの違い及ぶ。撮像素子は真っ平らだか、フィルムは真っ平らでは無い。撮像素子は真っ平らでないとダメなので人間が知恵を絞って真っ平らに作っている。それに対してフィルムは薬剤を塗布していてよくよく見ると撮像素子のように真っ平らではない。本屋で立ち読みしたと記憶しているが、撮像素子は其れに垂直な光しか受光できないが、フィルムは斜からの光も記録する。
よくよく考えてみれば、最終的に画質云々を判断するのは人間、人間の眼である。人間の眼は垂直な光だけでなく斜めからの光も受光して脳みそで画を認識しているはずだ。フィルムはある意味人間の眼に近いのかもしれない。その辺の違いがデジカメのシャープネス有利という話と人間が感じる立体感の違いになるのではないか?
「余談であるが」との前置きで、銀塩時代に購入した何十万円もする高級レンズとデジカメに付いてきたプラボディのいかにも安物のレンズとをデジカメで撮り比べた場合、意外とおまけで付いてきたレンズの方が”シャープネス”は高いと言う事があるらしい。技術者に言わせると、垂直も斜めの光もokな(銀塩の)レンズと、垂直の光のみokの(デジタル専用の)レンズとでは設計思想からして異なるとの話だ。


さてさて。

プロの方に色々コメントを直接)して頂く、というのは大変為になる経験でした。それは自分が撮った写真だけではなく他の参加者が撮った写真についても同じで、あぁ自分も同じようにこうするクセがあるとか、自分だったらこうするなぁなどと考えながら講評を聞くと凄く勉強になった。自分は今まであまり『写真の見方』を意識していなかったけどそうゆう事を学んだような気がする。

最後に今回のスクールで一番印象的だった講師の話を載せておきます。

傑作写真を撮るコツ? それはカメラを何時も持っている事。だって、どんな良いシーンに巡り会えてもその時カメラを持っていなかったら意味が無いでしょう。何時もカメラを。それなら重い一眼レフよりも小さくて軽くて負担の少ないコンパクトカメラの方が良いんじゃない?

スクールを受講した人はお得なお値段でKLASSEを購入できる、との事です。
by nullpo_orz | 2009-07-15 15:27 | 銀塩

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